青文出版社の『ドラえもん』第162巻に収録の作品「そっくりペットたまご」を和訳したので紹介します。絵柄やストーリー、および印刷技術の質が安定して向上してきた第161巻から間もない第162巻の作品です。

たまごから自分にそっくりな存在が出てくるという道具……ん?
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(黃彬彬 編繪「寵物蛋」『機器貓小叮噹 162』青文出版社、中華民國78(1989)年1月5日出版)

微妙に、藤子・F・不二雄大全集の第12巻に収録されている「人間そっくりたまご」とそっくりであります。
「人間そっくりたまご」は『小三』1981年8月号に掲載された作品ですから、「ペットそっくりたまご」がそれを参考にした可能性はありますね。

ただし、てんコミやFFランドにも未収録の作品を数多く収録している青文ドラのラインナップにおいて、
「人間そっくりたまご」は収録漏れになっているので、
そもそも台湾において「人間そっくりたまご」の存在が知られていなかった可能性も捨て切れません。

いずれにせよ、「人間そっくりたまご」は2ページしかない作品ですので、
「ペットそっくりたまご」がオリジナル作品だと言っても差し支えないでしょう。
というか「ペットそっくりたまご」も扉ページを含めて7ページしかないんですけどね!
短いながらもよくまとまっていて、きれいにオチているいい作品だと思います。


次回は第103巻収録「インスタント花粉」です。お楽しみに!