青文出版社の『ドラえもん』第179巻に収録の作品「ゴム人間になろう」(原題:橡皮人)を紹介します。ひみつ道具を使って肉体をゴムへと変える話です。のび太がひどいことされてるシーンがありますのでご注意ください。


手足を伸ばすことのできる道具は「怪物くんぼうし」、体をゴムボールのように弾ませることのできる道具は「トランポリンゲン」がありますが、本作に登場する「ゴム化のどスプレー」はその2つの道具の力をあわせもったような道具になっています。

作中で、長く伸ばしたのび太の両腕を木に縛りつけ、泣きわめくのび太をゴムパチンコにして遊ぶジャイアンとスネ夫の姿がありますが、私にとってはあまりに衝撃的でした。これはひどい、痛々しすぎる……じゃあさっそく和訳して見せびらかそう! なんて思っていたのですが、「ゴム人間の体を構成するゴムは普通のゴムより融点が低いんだろうか」「ビルから人間が落下してベチャッと音がするのが生々しい……」「いくらなんでも溶けすぎだろう」「岡田先生の『ドラえもん なぜなに探検隊』だと、トランポリンゲンを浴びたドラのびがピサの斜塔のてっぺんから落下して弾みでまたてっぺんまで跳んでなかったか?」なんて考えていたら紹介するのが遅れてしまいました。

今回のオマケは単行本の表紙と、同じ本に収録されている『微星大作戦』連載第5回の冒頭です。『微星大作戦』とは青文ドラのオリジナルの「大長編ドラえもん」のひとつでして、『征地球論』の宇宙人にそっくりな「微星人」が地球を征服しようとし、それをドラたちが阻もうとする物語です。個人的には『微星大作戦』を面白いと思えないので、今後とも和訳する予定はありません。その代わりに今後は『のび太の模擬地球』連載全7回を和訳していく予定ですのでご期待くださいませ。

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(黃彬彬 編繪『機器貓小叮噹 179』青文出版社、中華民國78(1989)年12月3日出版)