タイの海賊版ドラえもん『ダイロウもん』15バーツ版・第5巻を入手しました!

内容が衝撃的すぎるので、ちょっと紹介してみます。

DSC_0040
さしあたりタイトルを『ダイロモン』としましたが、正式な日本語名は不明です。本作はテレビ番組で2度ほど紹介されたことがあり、
  • ダイロウもん』としている番組(2010年7月9日『DON!』)
  • ダイロモン』としている番組(2011年11月1日放送『~あらゆる世界を見学せよ!~潜入!リアルスコープ 食卓の謎特別編 秋の味覚2時間SP』)
統一されていません。まあ海賊版なので当たり前ですが!
一度でも書籍でいずれかのタイトルが掲載されれば検証可能性を満たせるので、早く決めていただきたいものです。

とりあえず本の中身を見てみましょう。

(註・タイ語がわからないため自動翻訳や想像により紹介しています。実際の内容とは異なる場合があります)

DSC_0052

1話目、「吸音機」のような道具


DSC_0054

2話目。影が人格を持っている?
するとこのエピソードは『かげがり』(てんコミ第1巻収録)かな?
と思ったのですが、よく見るとのび太(らしき少年)が墨汁(らしきもの)をかぶって真っ黒になり、他人の影に乗り移っているらしい。


DSC_0055

3話目、パパ(髪がない…)が金属探知機を買ってきた話。『ウルトラB』の改変でしょう。


DSC_0056

4話目、1時間だけ透明人間になれる道具の話


DSC_0057

5話目、ひみつ道具の出てこない話。ただのブーメランですよね?


DSC_0058

6話目。形は「タチバガン」にそっくりですが、影を実体化させる銃の出てくる話。


DSC_0059

7話目。いろんなのび太?の出てくる話。相変わらず道具を取り出すコマが禍々しい……


DSC_0050

8話目。どこでもドア?

DSC_0042

みなさんお待ちかね、お色気シーン!!

DSC_0043

どこでもドア?を使って4人で海水浴にゆき、ドアを通って出てきたのにドアが壊れてる…。そんなことより、しずかちゃんっぽい子が水着もつけずに海に入ってるようにしか見えないことのほうがが気になる。


DSC_0049

9話目。矢印の形をした道具は「こいこいマーク」っぽい道具?
空き地に土管がないかわりに、切り株がひとつ置かれているのが面白い。


DSC_0060

10話目。悪夢を見なくなる薬?

DSC_0061

最終ページ。次巻は10日発売?
タケコで飛ぶドラ?がかわいい!


ほとんどが原作にないオリジナルエピソードでした。それなのに、それぞれのキャラの表情、コマの構図、コマ割りをよく見ると、どれもこれも原作で見かけたことのあるものばかり。完全なパチモンのオリストと見せかけて、実は作者が原作をリスペクトしていたという衝撃!!


あれっ、「もしもボックス」出てないじゃん!! と思った方、するどいです。そう、表紙に「もしもボックス」らしき道具が描かれていますが、この巻に「もしもボックス」らしき道具は一切登場しないのです。表紙詐欺!! と思いたいところですが(実際そうなのですが)、まだ答えを出すのは早い。別の巻に登場している可能性は高いのです。

なぜそう言い切れるかというと、とある巻の表紙に「大げさカメラ」っぽい道具で被写体の疑似魂魄を排出している様子が描かれているのですが、その道具の登場するエピソードが別の巻に載っているからです…!


こちらは2018年の夏コミで差し入れとしていただいた、30バーツ版の第6巻と第7巻です。

2018-08-11 13.30.24

この巻にて、なんとほかの巻の表紙絵のエピソードを多数発見!!


DSC_0045

「無生物しきぼう」で作ったっぽい人形の出てくる話
(リンク先の画像2枚目の表紙絵と同じ)


DSC_0046

ドラにそっくりな悪魔のようなキャラの出てくる話
(リンク先にこれが表紙絵の巻あり)


DSC_0047

どこから見ても「レプリコッコ」
(リンク先にこれが表紙絵の巻あり)


DSC_0048

「大げさカメラ」に似てるけど、被写体から疑似魂魄を製造するカメラ
(リンク先にこれが表紙絵の巻あり)


またタイトルの日本語名についてですが、Googleでは「ダイロモン」こそ正式な日本語名と認識しているようで、ほかの訳名は表記ゆれとして判定されます。どうやら『ダイロモン』として紹介したテレビ番組のEPG番組情報が各所のサイトで利用されているため、「ダイロモン」の利用例が多くなった結果らしい。

「もん」をひらがなにしたほうが「ドラえもん」っぽさが出ますし、「ダイロウ」といういかにも日本語として漢字変換できそうな語感が「未来のロボットに衛門という古臭い名前を付けることによるギャップの面白さを狙った」という藤本先生のコメントに合う気がするので、私個人としては『ダイロウもん』表記を推したい。

藤子プロ様、小学館様、もしタイの海賊版ドラえもん『ไดโรมอน』を紹介することがあれば『ダイロウもん』表記でお願いします!


▼『ダイロウもん』としてテレビ番組で紹介された事例


▼『ダイローモン』と訳している例


▼『ダイロモン』としてテレビ番組で紹介された事例


▼一時期、まんだらけの店頭で自由に読めるようになっていた



ちなみに「ダイロモンのお腹にあるポケットは飾りであり、杖で魔法を使う」とする説明もあるようですが、この巻では普通に四次元ポケットと同様のものとして使われており、杖で魔法を使ったりはしませんでした。おそらく、おでん工場の従業員の読んでいた巻ではそういう設定だったのでしょう。実際、巻によって作者も違えば絵柄も設定もバラバラなのです…。


最後は、道具登場シーンのやたら邪悪な演出を見ながらお別れしましょう

エイシャ錠

こいこいマーク似

タチバガン似

ブーメラン

悪夢除け

吸音機似


それではまた次回の更新をお楽しみに!