大長編ドラえもん「のび太のひみつ道具博物館」単行本発売記念!
青文出版社の『ドラえもん』第192巻に収録の作品「キテレツと宇宙探険 その4」(完結編)の和訳を紹介します。

とうとう巨人との全面対決! コロ助をすくい、ジャイアント・スターを脱出できるのでしょうか。
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(黃彬彬 編繪『機器貓小叮噹 192』青文出版社、中華民國79(1990)年9月21日出版)

お気づきのように、私がブログやツイッターで使っているアイコンは第192巻の表紙イラストです(少々加工しています)。

のび太…タケコプターで飛ぶのに飽きたとかうらやましすぎる…。
しかも歩いたら歩いたでまた文句をいう……どっちだよ!
へんに勇気とかふりかざしてカッコつける人間より、のび太のほうがよっぽど人間らしいですけどね。

まさかの「乗りものぐつ」登場!
乗りものぐつにはヘリコプターモードも搭載されているはずですけど、
巨人の城に近づくにあたって、あえてそれを使わずにタケコプターを使うということは、
乗りものぐつのヘリコプターモードはほんとのヘリコプターと同じように、
おそらく飛行中に爆音を発生させるのでしょう。
さすがドラは道具のプロフェッショナル。道具を適材適所で使い分けているんですね。
それにより、タケコプターのすぐれた静音性も見事に強調されています。
すごいぜタケコプター!
(タケコプターは揚力で飛ぶわけではなく、プロペラの回転で反重力場を発生させて飛行するという設定ですから、当たり前っちゃ当たり前)

見開きページも大迫力! 長編ならではの醍醐味です。

まっ先に巨人に食べられそうになるドラ……。
パラレル西遊記の牛魔王といい、どうしてこぞって青いロボットを食べたがるのか。
タヌキじゃないよ!

そして最後のおいしいところを持っていったのはキテレツ!
さすが真打ちは自らの登場するタイミングを知ってるぜ!
「やあ、だいじょうぶかい」って飄々と出てくるのも妙に笑えます。
キテレツの発明スキルが高いのは事実だとしても、
しかし、あの短時間でスモールライトを改造してしまうキテレツ……。
たとえ敵に囲まれていていようとも、ヒロインが魔法少女に変身してる間、ロボットが変形合体している間、主役が重要な会話をしている間は敵に襲われない!
まさにアニメやマンガの常識にのっとった発明スキルであります。


ちなみに扉絵の右ページは、てんとう虫コミックス『ドラえもん』第43巻収録「ジャックとベティとジャニー」の最終ページです。どう中国語に訳されているのか、ぜひ原作と比べてみてください。
「キテレツと宇宙探検 その4」の最終ページの左ページは、「ドラえもん ふしぎ探検シリーズ」の一つ(さいとうはるお先生がかいています)を中国語に翻訳したものです。


次回は映画公開中のドラゴンボールとのコラボ作品「残像シューズ」を紹介します。お楽しみに!