青文出版社の『ドラえもん』第220巻収録作品「のび太の模擬地球①」を和訳したので紹介します。「新大長編ドラえもん」シリーズ第3作『のび太の模擬地球』(全7回連載)の連載第1回です。


現在、青文出版社が台湾で発行している「大長編ドラえもん」は日本の〈てんとう虫コロコロコミックス〉と同じラインナップになっています。一方、かつての青文出版社の「大長編ドラえもん」はだいぶ異なるナインナップになっていました。第10作が『のび太とアニマル惑星』であることまでは同じですが、
第11作:微星大作戦
第12作:ドラビアンナイト
第13作:精霊世界
第14作:超次元戰記
第15作:雲の王国
と、このように15巻で終わっています。で、さらに「新大長編ドラえもん」に続きます。
第1作:光の旅
第2作:西遊記
第3作:模擬地球
第4作:夢冒険

『のび太のドラビアンナイト』と『のび太と雲の王国』の間に青文オリジナル作品が入っているのは、日本で〈てんとう虫コロコロコミックス〉の『のび太と雲の王国』が出版されるのが遅くなったことと同じ理由によるものでしょう。現に旧青文版の『のび太と雲の王国』は、連載第5回と第6回(完結編)にあたる分は小説版を収録しています。新大長編ドラ第2作の『西遊記』は映画『パラレル西遊記』のコミカライズです。

『のび太の精霊世界』は有志が和訳済み、『超次元戰記』と『のび太の光の旅』は絵柄がF絵柄じゃない、『微星大作戦』は物語が微妙……と消去法で選んだら『のび太の模擬地球』が残ったので、今回これを和訳することに決めました。『のび太の夢冒険』は連載を経ていない単行本書き下ろし作品でして、スキャンするとなると単行本を分解する手間が大変になるのであきらめました。ダントツでおもしろいのは『のび太の光の旅』ですが、これは『のび太の精霊世界』の続編なので、『のび太の精霊世界』を和訳した有志におまかせしたいです。
というわけで、もし次に和訳する機会があるなら『超次元戰記』ですね。

本題に入ります。本文で物価について説明するシーンがありますが、原文では昔のラーメンが5元(NTD)、今のラーメンが20元、シムスターの未来基準価格が1000元となっていまして、和訳する際に10倍して単位を円にしています。お試し版が千円なら安いものですけど、小学生が一万円を軽んじたりはしないよなあ……と思いましたが、ラーメンを基準に統一することにしました。また、大長編ドラの連載といえば大ゴマで終わるものなので、第1回のラストに第2回の冒頭から2ページ持ってきています。

今回もおまけに青文ドラ第220巻の表紙、それと「ドラえもん クイズエクスプレス」をお付けします。インチキクイズなのでまじめに考えないほうが吉かも。今回は本編に関連しているのでクイズを付けましたが、次回は付けません。来月には連載第2回をお届けしたいです。それでは連載第1回をお楽しみください。
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9aff5a84.jpg ←クリックするとクイズの答えが出ます
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(黃彬彬 編繪『機器貓小叮噹 210』青文出版社、中華民國81(1992)年3月25日出版)

2012/7/16 20:05 ……ブログ移転に伴い、クイズの答えがサムネでバレないように変更